口腔乾燥について
こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。
今回は口腔乾燥についてお話します!
みなさん唾液腺から分泌される唾液の量はどのぐらいかご存じですか?
実は1日あたり、約1~1.5リットル唾液腺から分泌されています。
さまざまな原因によって唾液の分泌が減るとお口の中の潤いが減少し乾燥するようになります。
口腔乾燥は一般的にはドライマウスとして知られており、これにはさまざまな原因があります。
唾液が不足することにより、唾液の抗菌作用や自浄作用が低下し、虫歯や歯周病になりやすくなったり、口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを引き起こすことがあります。
〇原因
・薬の副作用
抗うつ薬、抗ヒスタミン、降圧薬など、多くの薬が唾液の分泌を抑制する副作用を持っています。これらの薬は、神経伝達物質の働きを阻害し、唾液腺の機能を低下させることがあります。
・年齢
一般的に、加齢に伴い唾液腺の機能が低下します。高齢者の多くは薬を服用する傾向にあり、それも口腔乾燥の一因となります。
・病気
シェーグレン症候群、糖尿病、パーキンソン病など、特定の疾患も唾液の分泌を減少させることがあります。
これらの病気は、唾液腺の直接的な障害を引き起こすことがあり、口腔乾燥を起こします。
・生活習慣
喫煙や過度のアルコール摂取も口腔乾燥を引き起こす原因となります。
〇対策
・水分補給
こまめに水を飲むことで、口腔内の潤いを保つことができます。
・唾液代用品の使用
市販の唾液代用品や保湿ジェルを使用することで、口腔内の乾燥を緩和することができます。
・唾液腺マッサージ
耳の下から顎の下あたりの顎下腺、上の奥歯あたりの耳下腺、顎の下にある舌下腺を押すようにマッサージすることで、唾液の分泌が促され、口腔内が潤います。
・生活習慣の改善
喫煙を控え、アルコール摂取を適度に抑えることで、唾液腺の機能を維持し、口腔内の健康を保つことができます。
・定期的な運動
適度な運動は全身の血行を促進し、唾液腺の機能をサポートします。
口腔乾燥は、多くの原因によって引き起こされる一般的な症状ですが、適切な対策をすることで症状を緩和し、生活の質を向上することができます!
水分補給や生活習慣の改善、適切な口腔ケアなど日常的に取り入れやすい方法を実践してみてください!
また、定期検診で唾液腺マッサージのやり方をお伝えしますので、口腔乾燥で悩まれている方は是非相談してみてくださいね。
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷
マウスピース
みなさんこんにちは!たなか歯科クリニックの川元です。台風が近づいていて安定しない天気が続きますね。夏ももう終わりに近づきはやく秋晴れになると良いですね!
さて、今回はマウスピース(スプリント)についてお話したいと思います。
みなさんはマウスピース(スプリント)をご存知でしょうか。スポーツ時にお口の中を保護するためのスポーツ用マウスピースや歯並びや噛み合わせを矯正するためのマウスピース、更にホワイトニング用マウスピースなど様々なものがあります。
マウスピースは「歯の健康を守るため」や「歯の美しさを保つため」に必要なアイテムのひとつです。
マウスピースの主な目的は、歯ぎしりや歯の食いしばり、歯並びや噛み合わせの異常によるお悩みを抱えている患者様の問題を改善し、歯や顎にかかる負担を軽減することです。
マウスピースの効果
・歯のすり減りを防止する
・歯列をマウスピースで連結固定することで、歯ぎしり中の力を歯列全体に分散させ、それにより1本の歯にかかる負担を軽減し、歯の破折や歯根破折を防止、コンポジットレジンなどの修復物の破損、脱離を防止、セラミッククラウンなどの補綴物の破損、脱離を防止する
・歯の位置を保定する
・顎関節の負担を軽減する
歯のすり減りや補綴物を守ってくれるマウスピースですが、欠点を上げるとすれば装着時に違和感があることです。その違和感から夜間就寝中知らない間に外してしまっている方もいらっしゃいます。
逆に使い慣れていくと安心感からマウスピースを使用していた方が寝れるという方もいらっしゃいます。
また、歯ぎしりや食いしばりから守るためのマウスピースにはソフトとハードがあります。ソフトマウスピースは違和感はハードに比べ少ないですが、耐久性が弱いです。そのため、歯ぎしりや食いしばりが強くマウスピースにすぐ穴が空いてしまう方にはハードマウスピースがおすすめです。
マウスピースの洗浄について
マウスピースで黄ばみやヌル付き、においが気になったことはありませんか?毎晩使うマウスピースをより清潔に保つためにマウスピース洗浄剤や義歯洗浄剤を毎日使うことが大切です。また、歯磨き粉を使って洗ってしまうと歯磨き粉に含まれている研磨剤でマウスピースを傷つけてしまい、細菌を増殖・繁殖させてしまう原因になってしまいます。そのため流水下でやわらかめの歯ブラシで洗ってから洗浄剤を使用してみてください。
名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士川元
歯磨き粉の選び方ガイド
こんにちは!名古屋市千種区 たなか歯科クリニックの冨里です。
夏季休暇でご不便おかけしました。
また休み明けより医院一丸となり
皆様が安心して過ごせるようお口の健康を保つサポートを
一生懸命させていただきますのでよろしくお願いいたしますm(__)m
夏季休暇があった方も多くいらっしゃるかと思います。
夏の素敵な思い出ができた方はぜひお話聞かせてくださいね♪
ちなみに私は東山動植物園に行ってきました。ナイトZoo&Gardenというイベントが開催されていて、
いつもよりも開園時間が長く、夜も動物たちが観察できたり屋台が出ていたりして賑わっていて、
とても楽しいものでした♪ コアラ舎では、最近が公開されたのもありとても混んでいました。
残念ながら赤ちゃんコアラのもなかくんを見ることは叶いませんでした(T_T)
また次回のお楽しみということにして帰宅しました。またリベンジしに行きます。
さて今回は、たくさんの種類がある歯磨き粉の中から、
自分にぴったりのものを選ぶためのポイントをご紹介します(^^♪
毎日の歯磨き習慣をサポートするために、どんな歯磨き粉が最適かを理解することはとても大切です。
1. 歯磨き粉の基本成分
歯磨き粉の主な役割は、歯をきれいにし、虫歯や歯周病を予防することです。
そのため、次の成分に注目しましょう。
•フッ素: フッ素は、エナメル質を強化し、虫歯を予防する効果があります。
多くの歯磨き粉にはフッ素が含まれており、これが最も一般的で重要な成分です。
•研磨剤: 研磨剤は、歯の表面から歯垢や汚れを除去するための成分です。
ただし、過度な研磨はエナメル質を傷つける可能性があるため、成分表を確認し、歯に優しいものを選びましょう。
•抗菌成分: 口腔内の細菌の繁殖を抑えるために、抗菌成分が含まれている歯磨き粉もあります。
これにより、歯周病や口臭の予防が期待できます。
2. 自分のニーズに合った歯磨き粉を選ぶ
歯磨き粉を選ぶ際は、自分の口腔内の状態やニーズに合ったものを選びましょう。
•虫歯予防をしたい方: フッ素含有の歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。
特に、虫歯ができやすい方やお子様には、フッ素が高配合されたものが適しています 。
•歯周病が気になる方: 抗菌成分が含まれた歯磨き粉を選び、歯周病や歯肉炎を防ぎましょう。
例えば、クロルヘキシジンやトリクロサンが含まれるものは効果的です。
•歯を白くしたい方: ホワイトニング効果が期待できる歯磨き粉には、過酸化物や酵素が含まれていることが多いです。
ただし、使用頻度を守り、歯に優しい成分のものを選ぶようにしましょう。
•歯の敏感さが気になる方: 知覚過敏に対応した歯磨き粉には、硝酸カリウムやフッ化スズなどが含まれています。
これらの成分は、歯の神経を保護し、痛みを軽減する効果があります。
3. 成分表示の見方と注意点
歯磨き粉を選ぶ際は、必ず成分表示を確認しましょう。特に次の点に注意してください。
•フッ素の濃度: 1000ppm以上のフッ素が含まれているものが、効果的な虫歯予防が期待できます。
最大で1450ppmのフッ素が含まれているものが市販で売られているので、そちらを使用するのをお勧めします。
•研磨剤の種類と量: 歯のエナメル質を傷つけないために、微粒子タイプの研磨剤を選ぶのがおすすめです。
また、研磨剤が多く含まれているものは、毎日使用するには適さない場合があります。
•無添加・天然成分: 添加物に敏感な方や、お子様のためには、無添加や天然成分を使用した歯磨き粉を選ぶと安心です。
歯磨き粉を選ぶ際には、自分の口腔内の状態や生活習慣を考慮して、最適なものを選ぶことが大切です。
健康な歯と歯茎を維持するために、定期的に歯科医と相談しながら、あなたに合った歯磨き粉を見つけてください(^^♪
名古屋市千種区 たなか歯科クリニック 冨里
歯がしみる
こんにちは!
名古屋市千種区たなか歯科クリニックの丸山です。
毎日暑い日が続きますが、みなさん元気にお過ごしでしょうか(^_^)
暑い日はかき氷やアイスクリームなどの冷たいものを食べたくなりますが
みなさん躊躇なく食べることはできますか?
冷たいものが歯にしみることが苦手で自信を持って食べられないという人も少なくありません。
冷たいものがしみるというと、虫歯かもしれないと思われるかたも多いですが、
虫歯でなくても冷たいものがしみることはあります。
今回は虫歯ではないのに歯がしみる原因をご紹介します!
・歯ぎしりによる歯の磨り減り
歯ぎしりをしすぎると歯が磨り減り、歯が小さくなってきます。通常硬い組織で覆われている神経との距離が近くなる分、冷たいものをしみると感じやすくなってしまいます。
・歯と歯茎の境目付近の歯の削れ
歯ぎしりや過度な歯磨きにより歯茎近くの歯がえぐれるように削れてくることがあります。
こちらも神経との距離が近くなるため冷たいものがしみるように感じられるようになります。
・歯のひび割れ
歯ぎしりや食いしばりなど過度な力によって歯にひびが入ることがあります。
ひびの大きさにより冷たいものの刺激が伝わりやすくなるためしみることがあります。
歯自体が割れてしまっている場合は最悪、歯を抜かなければならない事になります。
☆歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合
歯ぎしり・食いしばりには様々な原因があり、それ自体を完全になくすことは難しく
マウスピース(ナイトガード)を作成することで、これ以上歯が削れたり割れたりしないよう予防することができます。
歯がなるべくダメージを受けないように、早めに歯科医院で相談してみましょう。
歯がすでに削れてしまっている場合、歯と歯茎の境が削れてしまっている場合は、そこに樹脂の詰め物をすることで刺激の伝わりを遮断し、しみにくくすることは可能です。
歯ぎしりや過度なブラッシングを続けていると、詰めた物が取れやすいため、歯が削れた原因に対する処置も必要になります。
冷たいものが歯にしみる知覚過敏にはさまざまな原因があり、なかなかご自身では対応しにくいかもしれません。
原因がわからないと不安に思うこともありますが、まずは気軽に相談してみてくださいね(*^^*)
もちろん虫歯の可能性もありますのでしみるところがあれば
歯科医院を受診しまずはチェックしてもらうことをおすすめします☆
名古屋市 千種区たなか歯科クリニック 丸山
学校歯科健診 と 歯科医院健診
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。
夏休み真っ盛り!ですね。
先日、医院の向かいの日泰寺参道では、毎年恒例の「覚王山夏祭」が開催されました。コロナ自粛期間と違い、大盛況! 皆様、体調に気をつけて、楽しい夏を満喫してください!!
ところで、夏休みは 子供たちが 「学校歯科健診」 結果の紙をもらって来院することが多い時期です。
「学校歯科健診」 と 「歯医者さんでの歯科健診」は、どんな違いがあるのでしょうか?
まずは、『対象』 です。
学校健診はその対象が 「集団」 なのに対し、歯科医院は 「個人」。
そして、『目的』。
学校健診は「集団」の中から、お口の健康に問題がありそうな子を 大勢の中から見つけだし、きちんとした治療を促すための いわば “ふるい分け”。
一方、歯科医院での健診は、各「個人」の治療や予防処置の方針を決めるものです。
あと、『環境』 も異なります。
思い出してみてください。学校健診って、どんな感じでしたか? 保健室や体育館などに集まって1人につき1~2分位のチェックをしてもらいましたよね。歯科医院での健診のように、専用のチェアで明るいライトを照らし、30分かけてクリーニングしつつ丁寧に検査する訳ではありません。見た目で判別しにくい所をレントゲンで調べることもできないので、正確な診断も困難です。
だから、学校健診では「疑わしいな…」「ちょっと心配だな…」という点があれば、『要観察』 『要治療』 というチェックをし、歯科医院での診査・治療をおすすめします。
それが、もしかしたら食べカスによる着色かもしれません。ごく初期の虫歯だったら、まだ経過観察で良い可能性もあります。
歯科医院で実際に診てもらって、そうだったら「よし、治療しなくて済んだ。ラッキー!」で良いじゃないですか。それより、悪い所、悪くなりそうな所を早期のうちに発見・治療するほうが安心です。
たまにあるのが、歯科医院で定期健診を受けているのに 学校健診で虫歯と言われたり、虫歯の治療が終わった直後にまた虫歯と言われて お子さんや親御さんが戸惑う、という状況です。
これは必ずしも、定期健診で見落としがあったり、虫歯の取り残しがある訳ではありません。前述のように、学校健診は 歯医者さんに行くべきかどうかの “ふるい分け” なので、 疑わしきことがあったら「もう一度歯医者さんで詳しく診てもらってね」と、チェックを入れて受診を促すからなのです。
なので、夏休み前に学校健診の紙をもらったみんな! 待っていますよ~!!
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠