なるべく痛くない麻酔

なるべく痛くない麻酔

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。

よく、患者様に
「昔と違って、最近の麻酔は痛くないんだね!」 とか、
「いつの間に麻酔をしたんですか? 今の麻酔は針を使わないのですか?」
と、言われることがあります。
実は……、この “痛くない麻酔” にはちょっとした工夫とコツがあるんです!
今回はそのヒミツを、特別にお教えします♪

その①: 表面麻酔
 麻酔をする歯の周囲の歯茎に 麻酔薬をしみこませた綿球を置いて、2~3分ほど粘膜の表面に作用させます。この時、唾液に混じって表面麻酔薬が拡散し薄まってしまわないようにするのがコツです。効きが悪くなりますし、苦いですしね。

その②: 痛みを感じにくい箇所の粘膜をねらって麻酔をする
 表面麻酔を行った粘膜のうちでも、最も痛みを感じにくい部位(歯肉と頬の境目)に、そーっと針の抵抗がないように注射器の麻酔針を入れます。少し粘膜を引っ張って、ピンと張った感じにするとスーッと入り易くなります。

その③: ゆっくり麻酔薬を入れる
 麻酔薬は、なるべく圧力を感じないように ゆっくりと歯肉に浸透させていきます。もどかしいくらいにジンワリと行うと、あんまり痛くないです。

その④: 麻酔薬が浸透しにくい部位では、2回に分けて麻酔をする
歯肉・骨に厚みがある奥歯や 根が長い歯では、前述の“歯茎と頬の境目への麻酔”だけでは充分に麻酔が効きにくいため、他の歯肉部位に麻酔を追加する必要があります。
しかし、本命の良く麻酔が効く箇所は、そこに いきなり麻酔をすると チクリと痛く感じやすいのです。そこでまず、前述の “最も痛みを感じにくい箇所” に麻酔を効かせて周囲を鈍感にさせ、そのうえで “本命の効きやすい箇所” に麻酔を追加する、という……ちょっと手間はかかりますが、少しでも麻酔が痛くなく、かつ良く効かせるようにする為の工夫があります。

……このように、なるべく患者様が痛みを感じないように様々なことに気を配って、“痛くない麻酔”が可能となります。手順をとばして、すぐ最も効く歯肉の部位に麻酔をしてしまえば 時間は短縮されるのですが、私たちはこういう事にこそ手間をかけるべきだと思うのです。

歯科治療に、麻酔はどうしても不可欠な要素です。それが痛かったら、皆さん嫌ですよね…。
少しでも楽に、安心して治療を受けていただけるように、たなか歯科クリニックは患者様目線での診療を これからも心がけます!!

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

歯を失ったあとの治療

こんにちは、千種区覚王山たなか歯科クリニック 歯科衛生士の高山です。
9月に入り、秋の気配を感じられる季節となってきましたね。この季節は、日中と夜間の気温差が激しくなり、体調を崩しやすい時期でもあります。歯と口の健康は、全身の健康と密接に関係しています。皆様のお口の健康を保つためにも、今月も精一杯診療に励んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

今回のブログでは歯を失った後の治療についてお話しして行きたいと思います。
虫歯や歯周病、破折などで歯を抜いてしまった後、どのような方法で歯を入れて行くのがいいのでしょう?
基本的には3種の方法があります。

① 入れ歯
残っている歯にバネをかけて人工の歯を入れます。
口の中から外せるため、お手入れが容易にできます。
ブリッジ インプラントに比べ噛む力は1番劣りますが、保険適用で1番簡単にできます。
バネをかける歯には負担が掛かりますが、大きく歯を削る必要はありません。
どの位置にでも適応します。
慣れるまでに日にちがかかったり調整が必要です。
保険の制約がありますが作り直しが容易です。 

② ブリッジ
両端の歯を大きく削り土台にし、橋渡しに一体の人工物を入れます。
固定式の為ご自分の歯の様な自然な噛み心地です。
保険適用で取り入れやすい治療です。
デメリットとしては大きく歯を削る必要があり、土台になる歯がしっかりとしていないとできません。歯の無い所の力を背負う為、土台になる歯に負担が掛かります。
一番奥の歯を失った場合、手間の二本の歯を削り延長ブリッジにする方法もありますが、負担が大きい為お勧めできません。

③ インプラント
骨の中にネジを打ち込み土台に人工物を入れます。
他の歯を削ったり負担をかけることなくでき、噛み心地も自然でご自分の歯の様に噛む事ができます。
デメリットは外科手術が必要で患者様の体調によってはできないと事もあります。
土台を建てる骨がしっかりと無いとできませんが、人工骨などを入れて補う事ともあります。
保険適用ではない為高額な費用がかかります。
入れ歯、ブリッジなどと比べ、自己管理メンテナンスが重要です。

それぞれのケースにより適応がさまざまです。難しい問題ですが担当医とよくご相談して決めるといいと思います。
たなか歯科すクリニックでは担当医との相談時間をしっかりとって納得していただき進めています。インプラント専門医との相談も受け付けております。
ご気軽にご相談ください。
              
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 高山

着色について

こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。
みなさんは普段、どんな飲み物を良く飲まれていますか?
歯の着色の原因は生活の中に隠れていて、日常的に摂取している飲食物が原因となっている場合もあります。今回は、歯の着色についてお話します!

<歯の着色の主な原因>
着色の原因の一つ目は、食べ物や飲み物です。
コーヒー・緑茶・赤ワイン・カレー・チョコレートなどには、歯に着色しやすいポリフェノールという成分が多く含まれています。また歯の表面には、唾液由来のペリクルといわれる薄い皮膜があり、歯の表面を守る働きをしています。これにコーヒーなどに含まれる色素成分が結びつくことで、歯が黄ばんだり茶褐色になってきてしまいます。また、アルコールを摂取したり、歯の表面が乾いたりすることも着色がつきやすくなる原因となります。

二つ目はタバコによる着色です。
タバコに含まれるヤニが着色の原因になります。また、歯の表面だけではなく歯肉の色素沈着の原因でもあり、歯肉の黒ずみを引き起こします。

三つ目は、加齢による歯の変色です。
歯の一番外側に当たる部分は、透明なエナメル質で覆われています。エナメル質の内側には象牙質があり、黄色~茶褐色の色をしています。加齢によって透明なエナメル質の内側にある象牙質が少しずつ見えてくることで、黄ばんだようにみえます。

<着色予防・除去>
〇セルフケア
着色を付着させないために、着色の原因となる食べ物や飲み物の摂取頻度を減らすことや、着色しやすいものを摂取した後は、お水で強くうがいすることで、着色の主成分を洗い流すことができます。
また、メタリン酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウムなど研磨剤を含んだ歯磨き粉を使用してみてください。研磨剤の配合率が高いと歯の表面を傷つけてしまい、逆に着色しやすくなってしまうので気をつけて使用してくださいね!

〇歯医者でのクリーニング
スケーラーという、超音波で行う清掃方法があります。プラークや歯石を落とすだけではなく、ヤニや着色を落とすことができます。
また、専用のペーストを使用し、ラバー製のカップなどで歯の表面を磨き着色を落とすことが出来ます。
また、自費で行うエアフロ―と呼ばれる高圧で、水と粉を噴射する器具を用いた清掃方法もあります。これは、高い洗浄効果があり、歯の表面の着色や細菌を落とすことが出来ます。

セルフケアでの着色除去には限界があるので、着色で悩まれている方はぜひ定期検診で相談してみてください!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷

口臭の原因と予防対策

こんにちは。名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。
みなさんお盆休みはいかがお過ごしでしたか?台風も発生して思うように出かけられない日もありましたね。また健診でご来院された時にお盆休みでの思い出を聞かせてくださいね!

さて、今回は口臭の原因と予防対策についてお話します。みなさんお口の臭いが気になったことはありませんか?朝起きた時や、ニンニクやネギなど匂いの濃い物を食べたあとなど気になることがあるのではないでしょうか?
実は口臭にはいくつか分類があります。
1. 真性口臭症
真性口臭症は明らかに口臭があると認められるもので、生理的口臭と病的口臭に分けられます。
① 生理的口臭
生理的口臭は、起床時や空腹時、月経時などに起こる口臭で誰にでもあります。加齢やストレス、緊張などで唾液の分泌が低下すると口腔内の自浄作用が働きにくくなり、口臭が強くなることがあります。
②病的口臭
病的口臭のうち口腔内に由来する口臭の発生源には、舌苔、プラーク、歯石、う蝕、歯周病、舌炎、口内炎や口腔膿瘍などの軟組織疾患、義歯の清掃不良、不良補綴装置、唾液分泌の低下などがある。う窩や歯周ポケット内では、タンパク質(崩壊した歯質、血液、膿)を口腔内細菌が分解して臭気物質を発生させます。あるいは、残留している食物残渣を細菌が分解して腐敗臭を発生させます。
口臭を発生する全身疾患には、糖尿病、肝疾患、腎疾患、消化器疾患、耳鼻咽喉系疾患、呼吸器系疾患などがあります。これらの口臭は、鼻や副鼻腔から口腔に出るもの、血液から肺を介して呼気として出るもの、消化管から口腔に出るものがあります。いずれも原因の除去と共に口臭は消失します。
2. 仮性口臭症
仮性口臭症は、社会的容認度を超える口臭は認められないが、当人が「口臭がある」と思っている場合です。
3.口臭恐怖症(自臭症)
口臭恐怖症とは仮性口臭と同様に実際には口臭を認めないが、本人は口臭がないという結果を受け入れられず、「口臭がある」と思い続ける状態です。
仮性口臭と口臭恐怖症では客観的な検査と精神的なケアが大切になります。
その他の分類では、飲食物・嗜好品に由来する口臭があります。例えばニンニク、酒、タバコなどが原因としてあげられます。これらの臭気物質は体内で消化吸収されて血液中から肺に移行し、呼気として体外に排出されます。一時的なものなので自然に消える口臭です。

このように口臭にも様々な種類があります。プラークや歯石が原因の場合は歯磨きでのセルフケアや定期検診を受診することで予防可能だと考えられます。
口臭は全身疾患も関係してくる場合があるので、思い当たる疾患がある場合該当の診療機関に受診することも大切です。

たなか歯科クリニック歯科衛生士 川元

歯周病と全身疾患の関係について

こんにちは千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
今回のブログでは歯周病と全身疾患についてお話しさせていただこうと思います。

歯周病は、歯と歯茎の周囲の組織に炎症やダメージを引き起こす疾患です。歯周病は、歯肉炎(歯茎の炎症)から始まり、それが進行すると歯周ポケットが形成され、歯の周りの骨が破壊されます。さらに進行すると、歯が抜け落ちる可能性があります。歯周病は、虫歯と並んで、お口の健康を脅かす重要な疾患であり、注意が必要です。

歯周病は、お口だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があるのです。実際、歯周病は、全身の疾患との関連性が指摘されています。これらの疾患の一部について紹介していきます。

『心血管疾患』
歯周病は、心臓病、脳卒中、動脈硬化などの心血管疾患と関連していることが示唆されています。歯周病によって引き起こされる炎症が、血管内皮に影響を与え、動脈硬化や血栓形成につながる可能性があるのです。また、オーラル・バクテリアが循環器系に侵入し、炎症を引き起こす可能性もあります。

『糖尿病』
糖尿病は、インスリンの不十分な分泌か、またはそれに対する細胞反応の低下によって引き起こされる病気です。歯周病と糖尿病は、明確な関連性があります。歯周病は、血糖値の制御に悪影響を与える可能性があり、糖尿病患者の歯周病は、非糖尿病患者よりも重篤な場合があるのです。

『妊娠』
妊娠中の女性は、ホルモンの変化によって歯茎の健康に影響を受けやすいのです。このため、歯周病は妊娠に悪影響を与える可能性があります。歯周病によって引き起こされる炎症が、早産や低体重児出生のリスクを高める可能性があります。

『肺炎』
歯周病による口内環境の悪化が、肺炎を引き起こす原因となる可能性があります。特に、口腔内のオーラル・バクテリアが、肺炎を引き起こす細菌に転化する可能性があります。

まとめると、歯周病は、全身の健康に大きく影響を与える可能性があります。歯周病と全身疾患の関連性は、だんだんと解明されており、研究が進んできています。お口の健康は、全身の健康と密接な関係があるのです。

私は歯科衛生士としてお口の健康だけでなく全身の健康にも目を向けてもらえるように患者様にお話ししていき、歯周病で困っている方を少しでも減らし、歯周病になってしまう方を減らし予防にも力を入れていきたいです。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

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